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放ナビコラム

行動をする動機づけとは

子どもに宿題をさせるなど自分にとって望ましい行動をして欲しいときに
子どもが思うようにはなかなか動いてくれない時場合

「終わったらお菓子を食べていいから」や「終わらないとテレビ見れないよ」「ゲームはできないからね」と言う声かけで子どもに行動させてしまうことはないでしょうか?

このように報酬や罰があると分かりやすく、子どもたちも「お菓子を貰いたい!」や「ゲームできなくなるのは嫌だ!」と行動に移してくれやすくなると思います。
自分自身もどうしてもすぐにその行動をして欲しい時間がない時など、よく報酬や罰がある声かけをしてしまいます。
この報酬や罰がある声かけをした時に教育心理学で学んだことを思い出します。

まず、人が何らかの行動を起こそうとする心の働きのことを動機といい、その行動を持続させるプロセスのことを動機づけといいます。
動機づけは『外発的動機づけ』と『内発的動機づけ』に分けられます。

外発的動機づけとは、外からの報酬や要請によって行動が生じることで、例えば、何かしらの報酬が貰える場合や叱られるなどの罰が生じるから行動することです。
やらされている、やらないといけないというようにそれによって生じるメリットやデメリットによって動機づけられています。

内発的動機づけとは、活動そのものに興味関心があり、誰かに強制されるのではなく、自分が楽しいから行動することです。

外発的動機づけの場合、報酬を貰ったり罰を回避する目的のために活動が手段になってしまいます。
この場合、失敗すると簡単に諦めてしまったり、やる気を失ってしまったりすることも考えられます。
また、一度達成すると次はもっと大きな報酬を得ないと行動に移せなくなったりすることも考えられます。

内発的動機づけの場合は、自分がやりたいと思って行動するので活動自体が目的になります。この場合は、自らの興味関心に基づいて自分で調べたりすることにより知識や技能が身についていき、楽しみながら活動するので失敗しても諦めたり、やる気を失うことが少ないと考えられます。

私自身は、子どもが活動に取り掛かりやすくする手段として報酬や罰も時には必要であると考えますが、子どもたちがその場限りではなく自主的に活動できる内発的動機づけを高める働きかけをしていける力をつけていきたいと思います。

参考引用文献
上長然、武田英樹著「教育心理学」、近大姫路大学教育学部通信教育課程、平成23年
黒田祐二著「実践につながる教育心理学」北樹出版、2012

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