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発達障がい 気になる行動 常同行動について

発達障がいの特性のある子どもの中には、
「手をヒラヒラさせる」「飛び跳ねる」「クルクル回り続ける」など
同じ動きをずっと繰り返す子どもがいます。

現れ方は人それぞれ違い多岐にわたりますが
頭を打ち付けたり、顔を叩いたり、腕など身体の部分を噛むといった自傷行為が伴うこともあります。

複数の行為が合わせて起こる場合もあります。
こうした一見無目的に同じ動きを繰り返す行動のことを「常同行動」といいます。

一般的に子どもの常同行動は、生後三年以内に現れることが多いといわれています。
常同行動は1日のうちに何度も起こる場合もあれば、数週間に一度の頻度の場合もあります。

常同行動は多くの場合、発育とともに自然と消えていきますが、発達障がいや知的障がいのある場合は幼児期を過ぎても常同行動が続くことが多いです。

なぜ常同行動を行うのか?

子どもが常同行動を行う理由は大きく分けて3つあります。

①要求を訴えているとき
服がチクチクする、部屋の温度が寒いなど、何か不快感や不満を感じて常同行動として表している場合があります。

②精神的な安定を求めているとき
発達障がいを持つお子さんには、感覚が飛びぬけて過敏であることも少なくありません。
多くの人にとっては気にならない音や光などがストレスとなり、不安を感じてしまい緊張したりすることがあります。
そうした刺激や不安、緊張を遮断して気持ちを落ち着かせるために常同行動をとる場合があります。

③刺激を求めているとき②とは逆に、刺激が少ないとより大きな刺激を得ようといった行為が常同行動として現れる場合があります。

常同行動は周りから止められても止めることが出来ません。
また、無理に止めさせるとより強い不安を感じてしまいます。

常同行動が日常生活の大きな問題につながる場合、例えば自分を叩くなど自傷行為のように問題のある行動は、
太鼓を叩くという自然な行動に置き換えてみるといいでしょう。

また、医療機関など専門の機関では行動療法や薬物療法を行います。
常同行動で大変な思いをされている方は、専門機関へ相談することも1つの方法として考えてみてください。

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