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放ナビコラム

言葉掛けのポイント②

「発達障がいのある子との、やり取りがスムーズになる言葉掛け」のポイントについて
前回の記事「言葉掛けのポイント」でお伝えしましたが

更に「言葉かけ」について考えていきたいと思います。

具体的な表現で伝える

「もうちょっと」「あと少し」「目分量」「ほどほど」「キリがいい所」「だいたい」…

などの曖昧な表現ではなく、時間・距離・量・行動など何事に関しても具体的に伝えることがポイントです。

例えば、

・「もうちょっとしたらお片付けしてね」では、「もうちょっと」がどの程度の時間を表しているのかが理解出来ない場合があるので、「後5分たったら」や「時計の長い針が12になったら」など、時間を具体的に伝える。

・お料理の時に塩少々という表現がありますが、「少々」ではなく「親指と人差し指で摘んだ時に取れる量」と具体的に伝える。

・「手を石鹸で洗いましょう」では、目に見えないバイ菌がいついなくなるのかがわからず洗い続ける場合があるので、「石鹸を付けてから、10回ゴシゴシと手を擦り合わせましょう」などの様に回数を伝える。

この曖昧な表現は、発達障がいを持つ子どもだけでなく、発達障がいを持つ大人の方でも苦手としている場合が多いようです。

質問には選択肢を与える

「将来、何になりたい?」「何が食べたい?」と尋ねられても、たくさんの材料の中から選ぶ事が難しい場合があります。

例えば、

・「何をして遊びたい?」ではなく、「パズルとおままごと、どっちで遊びたい?」などと二者択一で質問をし、「パズル」と答えたとすると、「じゃあ、パズルとブロックなら、どっちで遊びたい?」と順を追って質問をしていくうちに自分が遊びたい物にたどり着く事ができます。

自分の気持ちに向き合い、言葉で表すことは難しいことですがとても大切です。

選択肢を与えることで、ほんの少しのサポートをしてあげてはいかがでしょうか。

声の大きさに気をつける

どんなに良い内容の言葉掛けをしたとしても、大きすぎる声では威圧感を与え、小さすぎる声では注意を引くことが難しいです。
相手に安心感を与えることが出来るよう、声の大きさにも気をつけてください。

パニック状態で暴れ叫んでいる時に、大きな声で声掛けをするとパニック状態をヒートアップさせてしまいます。

相手が大きな声を出している時こそ、落ち着いた声でゆっくりと声掛けをすることが大切です。

1番大切な言葉掛け

「上手だね」「頑張っているね」と褒め、「大好きだよ」「大切な存在だよ」と愛情を伝えることです!

発達障がいを持つ子どもは、健常児との違いに気づいたり、出来ない部分・苦手な部分を指摘され「私なんてダメだ…」と卑屈になり心が疲れ、生き辛さを感じがちです。

そんな時でも家族や身近な人にたくさん褒めてもらい、たくさんの愛情を感じることで卑屈な気持ちを振り払い、自己肯定感を高め、何ごとにも前向きに取り組む事が出来るようになります。

注意散漫で自分に話し掛けられているとは気づかない場合もあるので、名前を呼び意識を引きつけてから目と目を合わせて話し掛けてあげてくださいね。

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