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放ナビコラム

言葉掛けのポイント

今回は「発達障がいのある子との、やり取りがスムーズになる言葉掛け」のポイントを考えていきたいと思います。

わかりやすい言葉で伝える

言葉をそのままの意味として捉えてしまう特性を持っていることが多いため、思いが届かない場合があります。

例えば、

・「食べてしまいたい位かわいいね」と言われ、褒め言葉だとは思えず「食べられる!!」と恐怖を感じてしまう。

・「片付けないなら家から出て行きなさい」と言われ、実際に出ていってしまう。

「かわいいね」「片付けなさい」とだけ伝えた方がスッと理解できるのです。
言葉の奥にある意味を理解することが難しいので、冗談などが通じない子も多いと言われています。

短い言葉で伝える

長い文章で伝えると最初の方の言葉を忘れてしまうことや、理解できない場合があります。

例えば、

・「こんな狭い所で走り回ったらお友達にぶつかって危ないよ!」では、「危ない」だけが頭に残り「何が危ないの?!どうしたらいいの?!」となってしまいます。

走るのをやめさせたい場合は、「ストップ・止まる」
立ち上がるのをやめさせたい場合は、「座る」
しゃべるのをやめさせたい場合は、「黙る」
の一言で良いのです。

走らない・立たない・しゃべらない…も、短い言葉ですが「?ない」の否定語で伝えるよりも
肯定語・動詞で伝えた方がスッと理解ができる場合が多いと言われています。

詳しく伝える

大人が言いがちな「ちゃんと」と言う言葉には、「正しい・立派・十分・しっかりと」という意味があります。
「ちゃんと歩きなさい」「ちゃんと食べなさい」「ちゃんとしなさい」など、便利な言葉としてよく使うのではないでしょうか?

しかし、発達障がいを持つ子にとって、この「ちゃんと」と言う言葉は理解しがたいとても難しい言葉なのです。

例えば、

・「ちゃんと座りなさい」と言われた場合、座ることを要求されていることはわかりますが、どう座ったらいいのかが分からずにパニックになる子もいます。

まずは、「座ります」と指示をだし、座れてから次に「足を揃えます」「背中を伸ばします」…と、順を追って一つ一つ指示を出していきます。
「ちゃんと」が示している詳しい内容を伝えてあげることが必要なのです。

このような言葉掛けのポイントを抑えていくと、発達障がいを持っているお子様もどんどん理解出来ることが増えてお互いに楽になり、良い関係性が築けるのではないかと思います。

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