障害者手帳によるサービス
障害の度合いによって取得することができる障害者手帳
障害者手帳の取得については個人の自由であり、取得義務はありません。
しかし、障害者手帳を取得すると様々なサービスが受けられるようになることがあります。
障害者手帳を取得すると法律上において正式な障害者と認められ、国などからのサポートを得ることが出来ます（障害者手帳の種類や等級によって異なります）。
サポートを受ける際は申請が必要ですが、申請を行えば各種手当が支給されたり税金の減免や控除・医療費の助成などを受けたりする事ができるようになります。
また、国や地方自治体が実施しているサービスだけでなく、電話料金やＮＨＫ受信量料の割引・交通機関の運賃の割引などの制度も利用できるようになります。
各種の手当て
国が障害者・児に支給する手当として「特別児童福祉手当」「障害児福祉手当」「特別障害者手当」、自治体が支給する手当としては「心身障害者福祉手当」「在宅心身障害者手当」などがあります。
障害の程度や年齢、受給者や扶養者の所得に応じてこれらの手当てを受給することができることがあります。
税金の控除・減免
所得税や住民税、贈与税などの控除や自動車税、自動車取得税の減免があります。
障害者扶養共済への加入
親なきあとや親が重度障害になったとき、生涯にわたって障害の子に年金が支給される制度です。
掛け金が割安で税制の優遇も受けられます。
医療費の助成
都道府県や市町村が実施している「障害者医療費助成制度」を利用する事ができます。
所得制限や健康保険に加入していることなどの条件があります。
住宅面での優遇
公共住宅への入居が優先されたり、重度障害者の住宅改造費の補助を受けたりすることができます。
日常生活用具・補装具の交付
身体機能の障害を補うための補装具や特殊ベッドなどの日常生活用具を1割負担で利用することができます。
ＮＨＫ受信料の減免や携帯電話料金の割引
ＮＨＫ受信料の全額または半額免除や各電話会社が行う割引サービスを受けることができます。
ＮＴＴドコモやau、ソフトバンクモバイルなどで電話料金の割引を受けることもできます。
運賃・通行料の割引
ＪＲ旅客運賃、航空運賃、バス運賃などの公共交通機関の運賃割引やタクシーや有料道路通行料などが割引になります。
施設入館料の割引
公共や民間の博物館や美術館、映画館などの施設の入館料が割引になります。ご本人だけでなく付き添い方も割引の対象になる施設もあります。
このように障害者手帳を取得することにより受けられることが可能になるサービスはたくさんあります。
施設やテーマパークなどの入館料・入場料の割引や交通機関の運賃の割引などのサービスを活用することで、障がいのあるお子様との活動の場が広がります。
利用できるサービスの種類や内容は取得している手帳や等級によって違います。
また手帳を取得していても、申請を行わなければこれらのサービスを受けることはできません。
利用をご検討されているサービスについては、お住いの市町村の窓口にてご確認、ご相談してください。
