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愛着障害とは

愛着障害とは、養育者との愛着が何らかの理由で形成されず、子供の情緒や対人関係に問題が生じる状態です。
主に虐待や養育者との離別が原因で、母親を代表とする養育者と子供との間に愛着がうまく芽生えないことによって起こります。
乳幼児期に養育者ときちんと愛着を築くことが出来ないと、「過度に人を恐れる」または「誰に対してもなれなれしい」といった症状が現れることがあります。

愛着(アタッチメント)とは?

愛着とは、主に乳幼児期の子供と母親をはじめとする養育者との間で築かれる、心理的な結びつきのことです。専門用語で「アタッチメント」ともいいます。

子どもはお腹が空いた時、オムツが汚れた時。
恐怖や驚きを感じた時などに泣く事で、自分の気持ちや欲求を表現します。
通常そういったときは、決まった養育者がくりかえし子どもに駆け寄り、不快にさせる要素を取り除きます。養育者とは、母親や父親など、身近で世話をして育ててくれる人を意味します。
養育者は、頻繁に子どもと抱っこなどで触れ合ったり、声掛けなどでコミュニケーションをとったりします。

子どもは生後3か月ころまでは誰に対しても微笑んだり見つめたりします。
こういった日常的なお世話と愛情あふれるスキンシップ、コミュニケーションを受けとる中で、子どもは「この人は自分の要求を敏感に感じ取り、正しく対応してくれる」「この人は自分によく声をかけてくれるし、抱っこしてくれる」などと特定の養育者を認識するようになります。

このような認識のもと、生後3か月を過ぎてくると、子どもはいつも自分をお世話してくれる養育者とそうでない人とを認識できるようになってきます。
これが「愛情形成の第一歩」です。
子どもは養育者と生活していく中で、養育者との愛着をどんどん深めていきます。

この愛着を土台に子どもは成長していくため、養育者と子どもが愛着を形成するということは、子どもの発達に欠かせないことなのです。

愛着を形成することは子供の成長においてどのような意味があるのでしょうか。

子どもの成長における愛着の重要性は、大きく分けて3点あります。

人への基本的信頼感の芽生え

子どもは特定の養育者との間に愛着を築くと、その養育者に甘え、依存するようになります。
養育者に甘え、受け入れられる。
このようなやりとりを通して、人とかかわる楽しさや喜びを体験することが出来ます。

自己表現力、コミュニケーション能力を高める

愛着を形成した相手に対して、自分の要求を伝える、また時には相手の要求を受け入れるということを通して、子どもは自分が求めていることを表現することの楽しさや難しさを知ります。
これにより表現力やコミュニケーション能力の向上が期待できます。

自己の存在と安全を確保する

子どもは不安や危機を感じた時に、愛着の対象者を「安全基地」と見なして、自分の身を守ろうとします。

安全基地とは、自分の見知らぬ世界に対して好奇心を抱き、それらを探索しようとする時に、子どもが拠り所とする存在を指します。
つまり、子どもが母親との愛着を形成した場合、母親を安全基地と見なすのです。

自らの好奇心のもと、見知らぬ世界を探索したときには、不安や恐怖、心理的・身体的苦痛を感じることがあります。
そんなときに安全基地である母親のもとに戻って、安心感を得るのです。
子どもはこのような探索と避難をくりかえすことよって好奇心や積極性、ストレスに耐える力を身につけていきます。

引用元 記事 http://www.madreclinic.jp/pm-top/pm-symptom/pm-symptom-21/

画像 https://www.kei-mental-clinic.com/column/941/

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