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放ナビコラム

自閉症の特徴 2

-社会性の障害、コミュニケーションの障害-

自閉症は、

①人と関わることが不得意、

②コミュニケーションスキルの弱さ、

③想像することの苦手さが基本的な特徴です。

今回はこの特徴を3回に分けて説明していきます。

 

②コミュニケーションの障害について

コミュニケーション障害の一つは、ことばの遅れです。

言葉の発達は通常、1歳前に「パパ」「ママ」「ブーブー」と言った一語文が出始め、3歳になるころには「ママ だっこ」「まんま ちょーだい」などの2語文が話せるようになり、3歳以降は「どうして?」「なんで?」という疑問も発するようになります。

言葉の遅れはお子さんによって差があります。初めからほぼ言葉がでない、1~3歳ぐらいまでは順調に言葉が出ていたのに、ある一定の年齢に達した途端覚えた言葉がなくなってしまう、逆に言葉にさほどの困難はない、といった具合です。

もう一つの特徴は、言葉の意味や概念を理解すること、言葉で相手に伝えること、または相手が話すことを理解することに難しさがあることです。

〈言葉の理解〉は、例えばりんご、ばなな、みかんを提示し「りんごどれ?」と尋ねると正しく指せない、りんごだけを見せて「これなあに?」と尋ねても「りんご」と答えることができない(どちらかは出来る、もしくはどちらも出来ない場合もある)ということです。

〈ことがの概念〉は、例えば、りんご・みかん・バナナは【果物】、ピーマン・にんじん・きゅうりは【野菜】、車・バス・電車は【乗り物】という分類や、「これ」や「あれ」は何を指している、など物事に対する大まか意識のことです。

相手の話すことが理解できない背景には、上記の言葉そのものの意味や抽象的な言葉がわからない、その言葉の裏にある意図がくみ取れない、ということがあげられます。

私たちは、よく「ちょっとそこまで行ってくる」や「もう少し待ってて」という抽象的な言葉を使いますが、このような言い回しは伝わりにくいのです。

ですから、「○○まで行ってくるね」や「○分までお家にいて」と具体的に伝えてあげる配慮が必要です。

大人がよく使う表現をもう一つ上げるとすると、子どもが悪いことをしたとき「おまわりさんを呼ぶよ」や「怖い鬼さん来るよ」など表現することがありますが、この言葉には「その行動は悪いことだよ」という意味が込められていますよね。

しかしその意図を理解することが難しいお子さんには、そのように言っても伝わらないので、こういう場合も具体的に伝えてあげることが大切です。

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