ジェンダー教育について
ニュースやSNSなどでよく見かける「LGBTQ」の文字。
「LGBTQ」について皆さんはどれだけご存じでしょうか?
そもそも、「LGBTQ」とは何でしょうか?
L・・・ Lesbian(レズビアン :女性同性愛者)
G・・・ Gay( ゲイ:男性同性愛者)
B・・・ Bisexual(バイセクシュアル: 両性愛者)
T・・・ Trans-gender (トランスジェンダー:生まれた時の性別と自分の認識している性別が一致していない 人)
Q・・・ Questioning(クエスチョニング: 自分の性について分からない人や、特定の枠に属さない人 )
これらの頭文字をとって名付けられた言葉です。
性のあり方は、身体の性をイメージすると男女の 2通りしかないと考えられがちですが、人それぞれ考え方や趣味趣向が異なるように 100人いれば 100通りの性のあり方があります。
企業などによる調査結果によると日本では 10人に 1人( 10%)が LGBTQなどの性的マイノリティ (性的少数者)である と いわれており、 気付いていないだけで 身近な存在となっています。
しかし、社会において十分に理解されず、差別や偏見に苦しんでいる方々や秘密にしたまま生きている人も少なくありません。
ヨーロッパなどの先進国に比べると、ジェンダー 教育やLGBTの権利に関する政策で日本は遅れをとっているイメージです。
スウェーデンでは、就学前から LGBT教育が行われています。 性の多様性を幼い時期から学ぶことによって 性差による固定概念を植え付けず、個性を生かして 自分らしく成長していけるよう導きます。
教育は学校現場だけではありません。身近なロールモデルが親である以上、家庭での「ジェンダーへの意識」も大切 ではないでしょうか。
あなたも無意識のうちに男はこういうもの、女はこうあるべきなどと分けて考えていることがあるかもしれません。
「料理は女性がするもの」、「仕事は男がするもの」等といった 先入観からジェンダーの不平等が生まれます。
身に付いた固定概念はなかなか消えませんが、子どもが小さい時から家庭でも性の多様性について話したり、違いを受け入れ自分や周りの人を大切にすること、それ
ぞれの個性を尊重すること等を子供 に教えたり一緒に考えたりすることで自分自身も性の
あり方について 理解を深められることでしょう。
社会や文化の中で作られた性別に対する考え方を排除し「女だから、男だから」といって性別で決めつけるのではなく 、全ての人が個人として尊重され、差別なく助け合える社会の実
現を私は願っています 。