ダウン症について
ダウン症とは
700人から1000人に1人の発生頻度と言われ
21番染色体が1本多く存在することで起こる疾患で21トリソミーと呼ばれます。
出生児の染色体異常においては、この21トリソミーが最も多くみられダウン症全体の95%を占めています。
他に染色体の構造の違いによって
3本目の染色体が別の染色体にくっついている「転座型」
1番目の染色体が3本のものと2本のものが混ざっている「モザイク型」が存在します。
ダウン症はあくまでも精子や卵子、受精卵が分裂するときに偶発的に起こるものがほとんどであり、
遺伝による可能性は極めて低いです。
そのため、ダウン症が遺伝によるものである確率は、全体のわずか2%ほどと言われています。
ダウン症の特性
筋力の発達の遅れや言葉の発達の遅れが見られ、発達の道筋は全体的にゆっくり発達します。
心疾患などを伴うことも多いのですが、医療や療育・教育が進み
最近ではほとんどの人が普通に学校生活や社会生活を送っています。
平均寿命も短いとされていましたが、医学の進歩とともに治療や健康管理が充実し、
平均寿命も延びてきています
ダウン症と一言で述べても、ダウン症の子がみんな一緒ではありません。
子ども一人ひとり個性を持っていて、一人ひとり違っています。
成長スピードは遅くても健常の子たちがたどるのと同じような成長段階を、
ゆっくりとその子なりのペースで楽しみながら進んでいます。
一人ひとりのお子さまを理解しながら丁寧に対応をすることによって、お子さまの能力をより引き出すことができます。
もしダウン症のある子を街で見かけて、その子が手を振っていたら手を振り返してあげてください。
きっと純真無垢なすてきな笑顔が見られるはずですよ。