デフリンピックについて
皆さんはデフリンピックと言う言葉を聞いた事はありますか?
オリンピック、パラリンピックはもう皆さんもよくご存知ですよね、
パラリンピックの日本での認知度は98%ほどで、それに対しデフリンピックは11%ほどという結果が出ています。
デフリンピックは4年に1度行われる聴覚障害者のための世界的なスポーツ競技会のことです。
(Deaf) とは、英語で「耳が聞こえない」という意味です。(実は、聴覚障害者の方はパラリンピックには競技種目がなく出場ができません。)
デフリンピックは、夏季大会と冬季大会が2年ごとに交互に行われており、夏季大会は1924年にフランスで、冬季大会は1949年にオーストリアで、始まりました。
1924年のフランスで第1回夏季大会が開かれたので、1960年に第1回夏季大会が開かれたパラリンピックよりも歴史は古いのですが、世界的にも認知度は低いです。
日本は1965年のワシントン大会から参加をしています。
デフリンピックの競技のルールは、オリンピックとほぼ同じルールですが、聞こえない選手のために視覚的保障がなされた競技環境があることが特徴です。
例えば、スタートの合図は、ピストルの音ではなく、フラッシュや旗をつかって行います。
選手の不利な状況を視覚的に補う環境が整っています。
デフリンピックのロゴマークは、手の形が「OK」「GOOD」「GREAT」を意味する言葉がかさなりあい「結束」を表現しています。
ロゴマークの中央は「目」を表していて、聴覚障害者が視覚中心の生活を営んでいることを示しています。
赤、青、黄、緑の色はアジア太平洋、ヨーロッパ、全アメリカ、アフリカと4つの地域連合を表現しています。
日本ではまだ開催されたことがありませんが、2025年には東京でデフリンピックの開催が正式に決定しています。
東京を中心として11月15~26日の12日間で開催が予定されており、70~80の国と地域から5千~6千人の選手団参加が見込まれています。
それに伴って、認知度も上がっていくのではないでしょうか。
楽しみに待ちたいと思います。