パラリンピックについて
皆さんはパラリンピックという言葉を聞いたことがありますか?今回のコラムは「パラリンピック」についてです。
パラリンピックとは、障がいがあるトップアスリートが出場できるスポーツの祭典のことです。
オリンピックと同じで夏季大会と冬季大会が行われ、オリンピックの大会終了後に4年に1度同じ場所で開催されます。
前回の2016年大会はブラジルのリオで22競技528種目、159か国・地域の方4,333名のアスリートが参加されました。日本からは計132名の参加となりました。
今年の8月25日~9月6日に東京で予定されていたパラリンピックは、コロナウイルスが落ち着くまで延期になってしまいましたね。
今回のパラリンピックは22競技539種目が実施され、史上最多の4,400名の選手が参加する予定でした。
パラリンピックの象徴として4つの価値を重視されており、勇気・強い意志・インスピレーション・公平の4つです。
様々な障害を持っているアスリートが工夫をし、限界にチャレンジするパラリンピックは誰もが個性や能力を発揮して活躍できる、公正な機会が与えられている場です。
また、社会のバリアを減らしていくことの必要性や発想の転換が必要であるとみんなに気づかせてくれます。
パラリンピックの競技について
ここからは東京で行われる予定のパラリンピックの競技を紹介していきたいと思います。
車椅子バスケットボール
まずは人気で障がい者スポーツの花形とも言われている、車いすバスケットボールです。
コートの大きさやボールのサイズ・リングの高さ・出場人数など基本的なルールはオリンピックで行われるバスケットボールと同じです。
身体能力や障がいの重さによってクラス分けされ、重い方から順に1.0点~4.5点まで0.5点刻みで8つのクラスに分けられます。
出場する5選手の合計点を14.0点以内で構成します。使用する車いすにはブレーキが無く、ダッシュやストップ・シュートなど、選手自らの手で行うためほとんどの選手が素手で車いすを操作しています。
選手同士の激しいぶつかり合いや勢い余っての転倒、綺麗なシュートなどたくさんの魅力があります。
ゴールボール
ゴールボールは視覚障がい者を対象にしたチーム競技で、全盲から弱視の選手が出場できます。
公平に試合をするため全員目隠しをして人数は3対3で、バレーボールより少し大きいコートを使い鈴の入ったボールを使います。
出場する選手は耳を澄ましボールの鈴の音や相手の足音などを聞くことが貴重な情報源となります。そのため観客席には「お静かに!」というアナウンスが流れ静かに競技を観ます。
他にもボッチャや5人制サッカー(ブラインドサッカー)など楽しい競技もたくさんありますので、開催された際にはオリンピックだけではなく、パラリンピックもご家族で楽しく観戦してみてはいかがでしょうか。