ユニバーサルデザインについて
「ユニバーサルデザイン」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
ユニバーサルデザインとは皆さんはご存知でしょうか?
ユニバーサルデザインとは
簡単にいえばどんな人にでも使いやすいデザインのことです。
世の中には、文化や言語、国籍、性別、年齢、病気、怪我、妊娠中の人、障害の有無など
たくさんの人が生活をしています。
能力に違いがあったとしても、誰もが使いやすく多くの人が利用できることを目指した
建築・情報・製品の設計のことをいいます。
ユニバーサルデザインとバリアフリー
似たような言葉で「バリアフリー」という言葉を思い浮かべた方もいるのではないでしょうか?
バリアフリーは言葉のとおり、バリアをなくす 障壁をなくすという意味です。
既に出来上がったものに対して手を加えてバリアをなくすことで、ハンデをお持ちのかたでも、より使いやすくなるようにすることを目指しています。
2つは出来上がりをみるととても似ている場合があり、見分けがつかないかもしれません。
(建築の場合などはもともと段差などのないユニバーサルデザインなのか、段差があったが、なくしてバリアフリー化したのかなど)
背景・定義などは異なったものですが、バリアフリーが特定の障害をお持ちの方や高齢者に対するものという考え方のため
ユニバーサルデザインの中の一部としてバリアフリーが含まれているという考え方になります。
ユニバーサルデザインの具体例
では、ユニバーサルデザインとは具体的にはどのようなものでしょうか?
●多機能トイレ
(間口が広い、引き戸、手すり、流すボタンが床にある、おむつ替えシート、子ども用便器、オストメイト用流し、呼び出しボタン)
●センサー式蛇口
●信号機
(音がなる、時間表示がでる)
●ノンステップバス
(間口が広い、乗り込みやすいようにステップ部分がスロープになる)
●改札 (幅がひろい)
●文房具 (左ききようハサミなど)
●生活用品
(シャンプーリンスは、間違い防止のためシャンプーの容器のサイドには並んだ突起がある、リンスにはない。
カンの飲み物などは上部に点字がある)
●カード
(入れる方向がわかるように扇型の切り込みがある)
●自動販売機
(背のひくい自販機、お釣りをとる部分が手を入れずにとれるよう外に出ているものがある)
●多国語案内標識、ピクトグラム
などがあります。
意外に身近にあるものもでユニバーサルデザインなものもあります。
探してみてください。
ノーマライゼーションという考え方
ユニバーサルデザインやバリアフリーは「ノーマライゼーション」の考え方の一部です。
ノーマライゼーションとは、現在の日本の社会福祉の理念の一つです。
障害の有無に関わらず誰もが差別なく社会の一員として一緒に活躍できるのが当たり前な(ノーマルな)社会を作るという考え方です。
誰もが暮らしやすい社会の実現に向けて、ユニバーサルデザインやバリアフリーを通して福祉について考える機会になれば良いとおもいます。