動物の子育てから学ぶこと
人間と同様、他の動物も子育てをします。
他の動物がどのような子育てをするのか、みなさんは知っていますか?
私が感動した、動物の子育てをいくつか紹介します。
【タツノオトシゴ】
タツノオトシゴは、お腹が大きい方がオスです。オスのお腹には「育児のう」という袋があります。
メスはオスの育児のうの中に卵を産み、育児のうの中で受精します。1ヶ月ほどで卵がかえり、しばらく育児のうの中で子どもを育てます。
オスに卵を託すことで、メスは体を休めて次の産卵に備えることができるのです。
【皇帝ペンギン】
メスは卵を産むと、体力回復とヒナの餌をとるために海に出かけます。
その間、オスは卵を脚に乗せ、お腹で包むようにして、約120日間も大切な子どもを守り続けます。
ヒナが産まれても、メスが戻ってきていない場合には、オスは食道から分泌した白色の物質(ペンギンミルク)を餌としてヒナに与えます。
メスが海から戻ってくると、メスが胃に蓄えた食物をヒナに与え、オスはやっと海に出て行けるが、遠い海の道のりで、力尽きて死んでしまうオスもいるそうです。
【オオカミ】
オオカミは、動物の中でも「家族愛」が強いです。
夫婦仲が良く、メスが妊娠すると、オスはメスのために餌を運んできます。
オスは子どもに餌を与えたり、一緒に遊んだりととても子煩悩です。
【ワニ】
ワニは、意外と子育て上手な生き物です。メスは巣を作り、卵がかえるまでつきっきりで守ります。
そして、卵が孵化してからも1年ほど子育てをします。
ワニは社会性があり、コミュニケーションをとることができます。
子ワニが鳴き声を上げると、親や兄弟が集まって守ります。
家族みんなで子育てをするのです。
どの動物も、親の深い愛に包まれています。
そして、「自分を守ってもらえる大きな存在=親」が近くにいることで、安心して育つことができるのです。
私たち人間も同じです。子どもは、ひとりでは生きていけません。
親の深い愛に包まれて、生きる力を育んでいくのです。
動物はいつも、私たち人間に色々なことを教えてくれます。その教えを取り入れて生かせるのは、人間しかいないのではないでしょうか。