恐怖症性障害とは
「恐怖症性障害」というと聴き慣れない言葉かと思いますが、
特定の物事に対して異常に恐怖や不安を感じてしまう「高所恐怖症」「先端恐怖症」「閉所恐怖症」などのいわゆる「恐怖症」を含んでいる疾患です。
恐怖や不安を感じる物事が誰にでも1つや2つあるかと思いますが、日常生活を送れない程の恐怖や不安を感じるとなるとどうでしょう?
頑張れ!気力で乗り切れ!
とは言えないのではないでしょうか
【原因】
生まれつき不安を感じやすい人が、ストレスや不眠が原因となって発症することもあります。
【症状】
恐怖を感じる物事に対面した時に、動悸・多汗・冷や汗・吐き気・頭痛・腹痛・息苦しさ・めまいなどの自律神経症状が現れます。
治療が必要な場合
・生活に支障が出ている。
・精神的.身体的に負担がかかっている。
・恐怖心が強く継続する。
治療方法
薬物療法と心理療法があります。
心理療法では、恐怖を感じる物事に少しずつ慣れていく治療法が一般的なようです。
珍しい恐怖症
「広場恐怖症」
広い場所が怖いわけではなくすぐに助けを求め、逃げ出せないような場所(電車、バス、映画館、トンネル、高速道路、人ごみなど)に恐怖や不安を感じてしまう恐怖症です。
「風船恐怖症」
風船が割れる時の音に異常に恐怖を感じ割れてしまうのではないかという不安感から、風船を見るだけで恐怖と不安を感じてしまう恐怖症です。
「発汗恐怖症」
汗をたくさんかいたらどうしようと恐怖や不安を感じてしまう恐怖症です。
考えることによって、ますます緊張が高まり汗が出てきてしまう悪循環を起こす方もいます。
「ふるえ恐怖症」
手や足が震えていたら変に思われるかなと恐怖や不安を感じてしまう恐怖症です。
考えることによって、ますます緊張が高まり震えてしまう悪循環を起こす方もいます。
「失笑恐怖症」
授業中などのように笑ってはいけない場面で笑いたくなったらどうしようと恐怖や不安を感じてしまう恐怖症です。
考えることによって、ますます笑いたくなってしまう方もいます。
「揺れ恐怖症」
風になびくカーテンやブランコなどの揺れる物・揺れる水面・揺れる光・響く音・響く声…に恐怖や不安を感じてしまう恐怖症です。
歩く時には身体や手が揺れるため、人が歩いているのを見ても恐怖を感じる方もいます。
日常生活に支障をきたし、生きにくさを感じる程の恐怖症をお持ちの場合は、精神科や心療内科を受診されることをお勧め致します。