放課後等デイサービス検索ポータルサイト

放課後等デイサービスナビ

子供たちのより良い環境のために、
良い施設情報をご提供します。

放ナビコラム

熱中症と発達障害について

近畿地方では7月21日に梅雨明け宣言がされ、本格的に夏が到来しましたね。
毎年、梅雨明け1週間は真夏の猛烈な暑さに体が慣れず、熱中症で搬送される方などもいるほど注意が必要です。
実はこの熱中症、発達障害のある方は特に要注意って知っていましたか?

人間の身体は自律神経機能の働きで気温の変化に関わらず、体温を一定に保とうとバランスをとる調節機能があります。
しかし発達障害などによりこの機能の動きが悪い場合、汗をかきづらく体温の調節機能がうまく働かなくなってしまいます。
通常、気温が上昇すると体温も高くなり、汗をかくことで平熱を保つことができますが、汗をかきづらい人は身体にこもった熱を放出することができません。
なので、気温が高い日は体内に熱がこもらないよう服装で調節する必要があります。

そこで特に注意が必要なのがASDの代表的な特性である「こだわり」です。
特定の衣服に対してこだわりがあり、汗まみれなのに厚着をしてしまうなど、熱中症のリスクが高くなる原因となります。
対策として、家で服を選ぶ際には季節ごとにハンガー分けをするなどの方法で、外の気温に合った服を選べるように普段の日常生活から習慣付けていく事も大切です。

また発達障害特性のひとつとして「暑さ・寒さに気が付きにくい」ことがあります。
気温の上昇や喉の渇きを感じられず、気が付いた時には倒れているなんてケースもあります。
また無発語である場合や発話が少ない場合、体に感じる「暑い」 「寒い」を上手く伝えることはできません。
そのために気温や室温に対する不快感を持ちながらも、不快な状態が放置されるので体調を崩しやすくなる要因となります。
周囲の人は決まった時間に体温測定をしたり、汗ばんでいないか空調機器で体が冷えすぎていないかなどの確認をこまめにしたり、室内温度を適切温度にするなど言葉で自己の訴えが出来ない場合の見極め・対応をしっかり判断して行う事も大事になってきます。

熱中症は、場合によっては死に至る恐ろしいものです。
外出時は帽子を被る、暑さ対策グッズを使用する、喉が渇いていなくてもこまめに水分補給をする、塩飴などで塩分補給をする、クエン酸で体力回復など、しっかり熱中症対策をして暑い夏を乗り切っていきましょう!

一覧へ戻る