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放ナビコラム

褒めマスター

以前、ABA(応用行動分析)のお話しの中で「出来たことへのご褒美」の1つに「褒め言葉」があるとお伝えしました。
では日常の中で子供に対して「褒め言葉」はどのような時に使われるでしょうか。

まずは一番に思いつくのは

☆出来たことを褒める

結果として出来たことに対して褒める

・テストで百点を取った→天才!頑張ったね!
・お片付けが出来た→上手にできたね!えらい!
・跳び箱が飛べた→かっこいい!やったね!

など

目に見えてわかる頑張りは自然と口から出ます。

☆頑張っている(頑張った)過程を褒める

実際には出来ていなくても努力したことを認める、モチベーションの持続をはかる

・自転車の練習中こける、うまくのれない→昨日より上手だよ!
・自転車が補助なしで乗れそうな時→そうそう、その調子!
・リレーでこけてしまった→最後まで諦めないで頑張ったね!

など

そして、何気に口にする次のことも褒めるに値します。

☆ 存在を認める

相手(子供)の自己肯定感を育む

・ 大好きだよ!
・かわいいね!かっこいいね!
・お手伝いをしてくれた→ありがとう!助かったよ!
・一緒にいると嬉しいよ

など

ハイタッチをする・頭を撫でる・ギュッと抱きしめるなどといった動作でも気持ちは伝わりますね。
褒め言葉と一緒に行うとさらに効果的です。

このように「褒め言葉」は様々な場面で使われています。

では、褒める時に気をつけたいことはなんでしょうか。

・「 次は?ができるようにしてね」とプレッシャーをかける
・「出来るのなら最初からそうしてね」と嫌味を付け加える
・「○○くんは出来ているよ」と人と比較する。

これではやる気を失ってしまいます。

なかなか達成できないことを努力している時に、どうせ無理だよ。と大人が諦めると子供は褒められる機会を逃し、大人も褒める機会を逃してしまいます。

もし、あなたが家族や友達、職場で努力している途中に「何回やっても出来ないね」「前にも言ったでしょう」と追い詰められたり、努力の甲斐あってやっとやり遂げた時に「そんなの出来て当たり前」と言われたらどんな気持ちでしょう。

日々の生活の中で「毎日頑張っているね」と言われたらどうでしょうか。
そう置き換えれば言われて嬉しい事・過程を認めてもらう事で自己肯定感が高まりませんか。

褒め言葉のチョイスは重要ですね。

勿論、嘘をついてまで褒めなくてもいいのです。
場合によっては叱ることも大切ですが、口調がエスカレートしないようにしましょう。

相手は萎縮してしまいます。反発されることもあるでしょう。

子供が「普通に出来て当たり前」の普段の中にも、努力している過程の中にも、また存在そのものも沢山褒めるチャンスがあります。

チャンスに気付き、チャンスを見極め、目指せ!「褒め言葉」マスター!

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