自閉症は標準語が多い!?
あなたの周りで生活している自閉症と診断されている方は、方言ではなく「標準語」をたくさん話していませんか?
実際私の周りでは標準語を話す方が多いです。
今回はなぜ自閉症の方は、「標準語」を多く話すのかについてお話したいと思います。
1つ目の理由として挙げられるのが、特定の方言の中には自閉症児が理解できない音があるということです。
よく分からないのにその言語を習得しようとは思わないです。
その結果方言ではなく、よく耳にする標準語を使う機会が多くなります。
2つ目は学校の先生の話しかけ方です。
思い出してほしいのですが、授業をしているときは標準語(です・ます等)を使っている先生がほとんどだったと思います。
学校の先生も方言と標準語を使い分けていると思いますが、子どもたちが学校で一番影響を受けている授業中の言葉をマネしてお話する可能性が高いです。
さらに学校の先生が障害を持っている子どもたちに何か伝えるときは、ほとんど標準語(です・ます等)を使っています。
それは丁寧にゆっくり話したほうが、しっかり伝わるからです。
相手が理解できるようにゆっくり伝えようとすると、標準語が多くなるはずです。
子どもたちは授業中に使われている言葉の方が良いと自分で判断して、使っています。
3つ目がテレビの影響です。
授業も一緒ですが、子どもたちはテレビからもたくさんの情報を得ています。
アニメやニュースなど、テレビの中で話しているのはほとんど標準語。
子ども達が好きなアニメのキャラクターも方言は話していません。
意識はしていないかもしれませんが、子ども達はそれをマネしています。
四つ目は方言と標準語の使い分けが難しい。
自閉症は知的の遅れもあります。方言と標準語の2言語を理解して、それを使い分けることが難しいこともあります。
私たちからすれば、日本語と英語をそつなく使いこなすほど難しいことになります。
2つの言語を理解するだけでも難しいのに、それをさらに使い分けるのはとても難しいことです。
これらの理由から、方言を話さずに標準語を話す子どももたくさんいます。