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子どもに大人の絵を

子どもに大人の絵を見せるのはよくない?

以前、私は子どもから「絵を描いて!」とせがまれることがあり絵を書いていました。
ですが、私が絵を描くのを子供たちが見るのに夢中になると、どうしたものか彼ら自身が絵を描くという行為そのものを放棄してしまったり、人に描いてもらった絵を手にしてそれだけで満足してしまったり…。
そのような残念な結果につながることがありました。

そこで、今回は自身のこれまでの対応について振り返ってみました。

「描いて!描いて!」とせがまれたら…。

子どもに対して、「描いて!などと人を頼ってはいけません。
自分で描きなさい!」というように、ある日突然手のひらをかえすように大人が豹変することは避けなければなりません。
本質的には「きれいな紙を汚す」この行為に対する自信を回復してあげることです。

私自身、子どもを突き放すことが出来ずに悩むことがしばしば。
自身はこのような対応はしないだろうと思いつつも、白い紙を目の前にして何を描こうか悩む子どもが、のびのびと絵を描けるようになるにはどう声掛けをすればよいか、現在模索中です。

形を教えていませんか?

子どもに「描いて!」とせがまれて、描いてあげれば子どもはご機嫌になり、絵の得意な親御さんなら、ここぞとばかりに絵を描いてやることでしょう。
それをお子さんが真似するのも、嬉しいことです。

しかし、子どもが喜ぶからといってせがまれるがままに形を描いてやったりするのは、甘いお菓子を無制限に与え続けていつの間にか”虫歯”にするのと同じようなものです。

形を教え続けていると、どうなるのでしょうか?
自分の力で絵を描く時になると、教え込まれた大人の絵だけは真似て描けるようになりますが、自分の思いを表現する絵は自由に描けなくなってしまいます。
すなわち、自分の思いを表現する絵の楽しさに夢中になれない子になってしまいます。

以前の失敗例はまさにこれでした。
中高生時代から絵を描くことが好きだった私は、緻密なデッサン(鉛筆画)を子どもに描いて渡していました。
陰影や奥行きのある絵がほしいと、言われるがまま渡してしまったのですが、反対にその子自身が描かなくなってしまったり、私の目の前で白い紙を広げて描こうとするものの、どこか自信がなさそうな弱い線の描写になってしまったり…。
結局、絵を描いて渡すことはいい結果にはつながりませんでした。

自分の描きたいものを自由にのびのびと描いてほしいと願っています。

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