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発達障害や知的障害のお子さんのお勉強が身につく方法~スモールステップ編~

発達障害や知的障害のお子さんの将来のために一生懸命お勉強を教えている親御さんは多いと思います。
しかし、子どもは教えたことをなかなか覚えないし前に進まない…。そんな風にイライラしてしまったことはありませんか?

実はそれ、「教え方」に問題があるかもしれません。

今回は、発達障害や知的障害を抱えたお子さんへの勉強の教え方のコツをテーマにします。

勉強を教えるコツ その① ありのままの子どもの姿をとらえる

周りのお友達はこれくらいできているから、私の子どもだってこれくらいできるはず。この子は○才(もしくは○年生)なのだから、これぐらいわかるでしょう・・・。

と親御さんの期待やイメージで我が子をみていませんか?

実はその勝手なイメージがお子さんを勉強から遠ざけている可能性があります。

勉強ができること、それを褒められることはどんなお子さんでも嬉しいことと思います。しかし、親御さんの勉強に対する期待値が高ければ高いほど越えられず挫折します。勉強への意欲もなくなっていきます。

大切なことは、発達障害や知的障害のお子さんがどこで躓いていているのか、何がわからないのか、ということをしっかり見極めることです。

足し算ができずに困っているのであれば、「1」や「2」などの数字を読むことができるのか、個数を数えられるか、数字〈1〉と数〈1個〉を理解しているかなどを確認しなければいけません。

そのために必要なことは、教える側が、足し算ができるようになるまでの過程、文字が描けるようになるまでの過程を理解しておくことです。

これを親御さんが一人で理解しようとすると難しいことです。
ですが、現在では勉強のスキルを向上することを目的とした支援施設があります。
放課後等デイサービスでも子どもたちに宿題を教えていると思います。発達障害や知的障害のお子さんと関わっている専門の方や指導員に、お子さんの現状や学習指導の方法を相談してみましょう。

そして、しっかりとお子さんの現状を見極めましょう。

勉強を教えるコツ その② スモールステップで教える

スモールステップとは、教えたいことを細かい段階に分け一つずつステップを踏んでいく方法です。療育施設でもよく使われている指導スキルの一つです。

例えば「足し算ができるようになること」を目標にするのであれば、

・数字を読む練習
・数える練習
・数字を書く練習
・式を読む練習
・おはじきなどを使って数えながら計算する
・指を使って計算する

と細かく分けることができます。

発達障害や知的障害のお子さんへのハードルは、ちょっと頑張れば乗り越えられるくらいの高さであることが大切です。そしてスモールステップは細かい段階に分けるので現在の状況にあったレベルを設定することができます。
また、少しずつステップを踏むことで子どもたちは達成感を味わうことができます。確実に目標に向かってステップアップしていくことができるのです。
ですから、発達障害や知的障害のお子さんには〈スモールスッテプ〉での教え方が適しているのです。

発達障害や知的障害のお子さんが安心して勉強に取り組むために

〈子どものありのままを捉える〉ことは親御さんにとっては現実を目の当たりにする厳しいことだと思います。

しかし、発達障害や知的障害のお子さんにとって「わからない」「できない」と思うことはとても不安なことです。

〈スモールステップ〉は、その現実を見極めるうえでも勉強を教えるうえでも必要なスキルです。
また、子どもの「わからない」「できない」に寄り添うことで、子どもが安心感を得ることができます。

試してみるには少し勇気がいると思います。しかしその一歩をぜひ踏んでみてください

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