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放ナビコラム

偏食について

食べ物の好き嫌いというものは、誰にだって一つや二つあってもおかしくありません。
しかし、行き過ぎた偏食は時に問題視されてしまいます。

「あれが食べたい」「これは食べたくない」という言葉だけで見れば、ただのわがままにも捉えられてしまいます.
ですが、それは向き合うべきその子の性格の一つなのではないでしょうか。

子どもたちの中には、こだわりの強さ故に決まった食べ物しか食べられない子もいます。

・好きな食べ物以外は食べない
・決まった調理法でしか食べない
・毎日同じメニューしか食べない

他にも、同じ色・同じ味・同じ食感とその子だけの好き嫌いがある場合があります。

朝昼晩としっかり色々なメニューを取り入れる事で、自然とバランス良く栄養が取れるはずが、食べる物が偏ってしまうとどうしても足りない栄養が生まれてきます。
子供の成長に栄養バランスはとても重要であり、どうやって子どもの偏食を治していくべきなのかと悩まれる方も少なくないのではないのでしょうか。

しかし無理矢理食べたくないものを食べさせることは、子どもにとって大きなストレスとなってしまいかねません。
食事の時間が自分にとって嫌なものだと捉えられてしまうと、パニックになってしまったり、食事の時間を怖がってしまう可能性すらあります。

バランスの良い食事や好き嫌いが無い事はもちろん子どもたちにとって大切です。
しかし一番大切にするべきは子どもたちが安心して食事を口に出来るかどうかでは無いかと考えます。

そこでまずは、その子がどうしてその食べ物が好きなのか。
そして、どうしてその食べ物が嫌いなのか、考えてみましょう。

フライドポテトしか食べない子は、何故フライドポテトが好きなのか。
お芋の味が好きならば、茹でたお芋や、ポテトサラダは?

もし食材自体ではなくカリカリとした食感が好きなのだとしたら、今まで口にしてくれなかった物をカリカリとしっかり焼いてみたら食べてくれるのでは?

他にも、にんじんが食べられない子は、味が苦手なのではなく、もしかしたら、鮮やかな色を口にする事に抵抗があるのかもしれません。
また原型のわからない料理そのものに不安感を抱く子には、調理過程を見せる事によって安心感を与えられる場合があるとも言います。

もちろん試行錯誤しても、変わらず同じものしか食べてくれないかもしれません。
しかし、それはただの好き嫌いではなくその子が付き合っていくべき性格の一つでもあるのだと理解して、根気よく向き合っていきましょう。

「好き嫌い」と一言で表す事は簡単ですが、その理由と向き合う事で食へのこだわりだけでなく、日常生活のふとしたその子の性格や考え方が見えてくるかもしれません。
食事は生きていく上で、なくてはならない行為です。
ゆっくり一つずつでも、その子の好きな食べ物が増える事によって、そんな食事の時間がその子にとって幸せなものになればと切に願います。

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