わかっているけど頑張れない…
「本当は〇〇をしなくちゃいけないのに、後回しにしちゃった」
「自分のためにもした方がいいことだって、頭ではわかってはいるけど…」
そんなことは、自律が身についている大人でもよくあることなのではないでしょうか。
子どもであればなおさら、意志が気持ちに流されてしまうことは無理もないように思われます。
それでもしなくちゃいけない時はありますね。
そんな時のために、どうしてこのようになってしまうのか?
その解決法を探っていきましょう。
皆さんは、マシュマロテストをご存じでしょうか。
目の前に置かれた1つのマシュマロをすぐにもらうのか、一定時間我慢するご褒美に2つのマシュマロをもらうのか…という実験のことです。
冒頭で挙げた例は、このテストのように「いくつかの目標の間で揺れ動いている状況」に当てはまりますね。
そうして揺れ動いた結果「どちらの目標のほうが、より高い価値を持つか?」と人は考えます。
「宿題をしたらゲームをしてもいいよ」と伝えられた時、ご褒美のゲームに価値を置く人はさっさと宿題を済ませるでしょうし、疲れていて休憩することに価値を見出している人はゲームでは動かないかもしれません。
ただし、疲れがすっかり取れた後でなら「ゲームしたい、宿題しておけばよかった~!」となる場合があります。
つまりその人がどのような状況に置かれているかによって、何に重きを置くかというのは変わってくる、ということです。
それでは「頭ではわかっているけど…」の方を実行するには、どうやって気持ちに打ち勝てばよいのか?そのためには、以下のようなやり方があります。
・目の前の誘惑を視界から出す。
マシュマロテストで初めに提示されるマシュマロは、目の前に現物があるからこそ誘惑になるわけです。
そこになければ=初めから意識していなければ、少しの間待って2つのマシュマロにありつくことは容易になります。静かな部屋で仕事をする、テストの期間だけスマホ禁止、などもこれに当てはまりますね。
・大きな目標を小分けにして取り組む。
夢はでっかく、と大きな目標を掲げても、達成するまで自律が保たない!という場合には、スモールステップで計画を立てましょう。
「このくらいならすぐできるかも?」と思えるような小さな目標から始めれば、「やっぱりダメだ…」と諦めて惰性に流されることなく、無理なく頑張り続けられそうですね。
今回ご紹介したやり方を参考にしつつ、少し離れた大きな目標にも目を向けてみてくださいね。