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放ナビコラム

ソーシャルインクルージョン

日本は、すべての国民が障害の有無で分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重しながら共生する社会の実現を目指しています。

そこで、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的として、身体障害者補助犬法(2003年施行)障害者差別解消法(2016年施行)により法的権利として認められました。
それによりバスやタクシー、レストラン、スポーツジム等の施設側は受け入れ義務を負います。もちろん補助犬ユーザー側にも犬の衛生面、行動面等を管理することが義務付けられています。

しかしながら、施設側の受け入れ拒否が後を絶たないのが現実です。

拒否事例…

・健康診断の際に盲導犬同伴を断られ、病院スタッフのサポートも受けられない。
・親族が危篤でも病院に入れない。
・タクシー予約時に盲導犬同伴を伝えたにも関わらず乗車拒否。
・コンサート会場でチケットとは違う車いす席を指定された。
・映画館にて、チケットを買ったが映画を見ることが出来なかった。
・工場見学で不衛生だと盲導犬同伴認められず。
・宿泊施設で、盲導犬は部屋から出さないでほしいと言われた。

等数多くの受け入れ拒否がされています。

施設側の受け入れ態勢や理解がまだまだ不十分であるのと、法律が社会に浸透していないのが実情であると思います。また、最近では施設側のコロナ感染危惧という理由で受け入れ拒否される事例もあるようです。

盲導犬が施設内に入ってきて、店舗や他の人は困惑するかもしれませんが、そのような時は話し合いでお互いに歩み寄り、解決していくことを法律は求めています。

中には「犬は嫌いだ」「犬アレルギーがある」という方もいらっしゃると思います。

しかし、その場に合った臨機応変な対応が求められます。例えば盲導犬ユーザーから離れた場所に案内する、距離をあけるためにどちらかに少し待っていただく等、片方が一方的に我慢するのではなく、双方が心地よく過ごせるように、場所や時間を調整するなどの工夫が必要です。

盲導犬ユーザーも、そうでない方も同じお客様、患者様ですのでまずは、「お客様、患者様を受け入れる」という気持ちを持って、対応できるようにお願いしたいものです。

私たちが最初に出来ることとして…

盲導犬に出会ったら、なでたり食べ物を見せたり口笛をならしたりせず、そっと暖かく見守ってあげて下さい。盲導犬が集中力を欠くと安全に歩行できなくなります。どうか後ろからそっと見守って、もし困っているようなことがあればお手伝いをお願いします。

盲導犬には信号を判断することはできません。目の見えない人は、車の音や周りの様子などから安全を確認し、横断してもよいかを判断しています。そんな時に皆さんから「赤ですよ」「青になりましたよ」の一言があると、大きな安心に繋がります。

そういった思いやりの心を全世界の国民一人一人が持ち、すべての人が平等に分け隔てなく暮らすことのできる社会の実現を切に願います。

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