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応用行動分析(ABA)

子育てをしていると、

思い通りにならないと泣き叫ぶ
問題行動が多くてなんか育てにくい

そんな子供に

ついつい口煩く怒ってしまう
怒ってしまって自己嫌悪

など子育てに悩みはつきません。

子育てをする上で応用行動分析(ABA)という考え方があります。

<応用行動分析とは>

・状況(Applied)
・行動(Behavior)
・分析(Analysis)

という人間の行動を三つの過程に分けて考えたものです。
個人の気持ちや行動の原因を周囲の環境との関係の中で見ながら考え、繰り返し記憶や行動を定着させようというものです。

この考え方は全ての子供に用いることができます。

プロセス(過程)の中でなぜその子がその行動を起こすのかを知る

応用行動分析(以下ABA)の説明としてよく挙げられる例

売り場に欲しいお菓子がある

買って欲しいと泣いて駄々をこねる

①買ってもらえる

②買ってもらえない

子供は

①の場合、泣く事でお菓子を買ってもらえるという手段を得ます。
②の場合、泣いたけど買ってもらえない事を学習します。

親はどうでしょう?

①の場合、周囲の人に迷惑がかかるくらいならば買い与えて泣き止ませることができます。

しかし、次回も買ってもらうため泣いて駄々をこねられることでしょう。
つまり泣く事で要求が通ることを強化してしまったのです。
主導権は「子供」になってしまいます。

②の場合、どんなに子供が泣いても一貫した態度を取ることで、泣いても買ってもらえない(要求が通らない)事を学び、強化されます。
主導権はあくまで「親」です。

①の後でも、次回買い物に行く際には、

「今日はお菓子を買いません。泣いて駄々をこねたらすぐにお店を出ます。わかったかな?」
と子供に事前予告し、我慢できたら「よく我慢したね!えらいね!!」と笑顔で褒めてみましょう。

褒められたことで、泣かずに我慢するという行動が強化されます。

しかし、子供は子供で思いがあります。
あれ?泣き方が足りないのかな?とさらに泣き叫ぶという最悪の事態もあることでしょう。

そのときは子供自身が暴れて怪我をするなど、周りの人に迷惑がかからないよう静かな場所や車に移動し泣き止むのを待ちましょう。

事前予告の内容は曲げず、泣き止んだら、「よく我慢できたね!!」と同様に笑顔で褒めてみましょう。
また事前予告を守れた時には、シールを貼りシールが溜まったら一つ好きなお菓子が買えるというルールも効果的です。
子供の大好きなご褒美は物でなくても褒め言葉でも良いのです。

この事前予告はいろんな場面に応用できます。

ただしいきなり高い目標を設定せずあくまでスモールステップで進める事をお勧めします。

小さな課題がクリアできるごとにたくさん褒めて自信へとつなげることが大切です。

出来なかった・悲しかった・叱られたと辛い気持ちのままでいると子供はやる気をなくします。
関わった大人との関係性の悪化につながります。

出来た!褒められて嬉しい!と楽しい記憶でゴールできるよう勧め方、言葉がけも工夫が必要です。

子供の特性は一人一人違います。
問題行動も状況も様々であるため対応の方法も様々です。

どの場合でもどんな問題が起こっているのか、なぜ問題が起こっているのかを具体的に考え
どう行動を起こすことが子供にとってより良いのかを「ABA」に当てはめて実践してみていかがでしょうか。

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