発達障害児の習い事選び
発達障害のあるお子様の習い事選びについてお話しします。
習い事選びは、本人の希望は勿論、保護者の考え方も重要です。
コミュニケーション能力を身につけて欲しい・苦手な学習を頑張って欲しい・得意なことを更に伸ばして自信をつけて欲しいなど、お子様の特性に合わせて将来を見据えた習い事選びをしましょう。
習い事のタイプ
この他にも、スイミングやロボット教室・プログラミング教室・療育に特化した児童発達支援・放課後等デイサービス等、インターネットで検索すると沢山見つける事が出来ます。
お子様が興味を持ち持続してやってみたいこと、こだわりのあることも選ぶ時のポイントとなってきます。
更にじっと待つことが苦手・情緒が不安定でパニックを起こしやすい・感覚過敏が強い・言葉での表現が難しいなどの特性についても今一度確認です。
お子様の特性を考え、習うことの意味と目的を絞り込むことも大切です。
体験レッスンを受けてみる
何を習うかが決まったら、体験レッスンを受けてみましょう。習い事は、学校とは違い教室・指導者を選ぶ事が出来ます。
体験レッスンで押さえておくべきポイント
・お子様の様子→興味を示しているか、楽しそうにしているかなど
・指導者の様子→資格や経験(発達障害についての知識や理解)、雰囲気はよいかなど
・環境は整っているか→設備、交通手段の確保、レッスン時間(○時~○時)
1回だけでは判断に難しい場合、可能であれば2~3回体験させてもらいましょう。
集団レッスンの場合は同じことを一緒に行います。
「一緒のペースで行うのは難しい」と断られることもあるので心づもりはしておきましょう。
初めて会う人に対して、お子様の特性を伝えることは勇気がいることかもしれません。
しかし、習い頃は行けば終わりではありません。家での課題や反復練習が必要なものもあります。
先に述べた習うことの意味と目的をしっかり念頭に置き、お子様が何に困っていて何ができるのかを包み隠さず指導者に伝えましょう。
そのうえで、お子様の状況、許容量に応じたレッスンが受けられるのかどうかも詳しく聞きましょう。
通い始める
いよいよスタートです。お子様・保護者・指導者で話し合いルールを決めましょう。
例えば
・お子様が見通しをもって通えるようにスケジュール表を作る
・達成しやすい目標を作り、スモールステップで楽しさ、自己肯定感を味わえるようにする
・体調不良以外は休まない
・保護者と指導者の連絡ノートなどで連携を取りお子様の状況に合わせてお稽古を進める
など
環境の変化に敏感なお子様が時には「嫌だ、行きたくない」ということもあるでしょう。
そんな時は気持ちが落ち着いたら原因を聞いてみましょう。話すのが苦手な場合は様子を観察し指導者にそっと伝えてみましょう。
気持ちが切り替えられない時は「今日は特別だよ」と思い切って休んでみて、「次は楽しく行こうね!」と約束し様子をみるのも良いでしょう。
お子様の想いを尊重しつつ、目標に向かって楽しく、親子ともに無理のない範囲で続けられるような習い事選びをおすすめします。